作成:2021・01・11


お断り:恐縮ですが、個人的な感想と独断です。


 

 3.1 Kマウントレンズ


SMCペンタックス M28mmF3.5 と SMCペンタックス M28mmF2.8
 
 年表に整理したいところですが、Kマウントの最初の28mmレンズは、7群8枚のSMCペンタックス 28mmF3.5ですが、SMCタクマー28mmF3.5から光学系を一新しています。さらに光学系を一新して、SMCペンタックスM28mmF3.5が登場しています。同じ年に、全長31mmとパンケーキレンズ並にコンパクトなSMCペンタックスM28mmF2.8も発売されています。
 その後1982年に、M28mmF2.8は光学系を変更し、仕上げの質感を妥協した後期型となりました。1984年に、後期型の光学系を引き継いだA28mmF2.8と交代しました。Kマウントレンズには明るさを極めたSMCペンタックス 28mmF2が1976年に加わり、世間の評判は、希少価値の加点もあり、この28mmF2が高評価で、M28mmF2、M28mmF2.8、M28mmF3.5の評価順となります。M28mmF3.5はボケの評価点が低いようですが、実用品としてKAマウントレンズが登場する1985年ごろまで供給されたようですが、28mmF3.5はKAマウントレンズにはありません。
 
 今回、SMCペンタックス M28mmF2.8は光にかざすと28mmF3.5より若干コンディションが悪いのですが、シグマ ワイドラーマ 18mm F3.5はさらにコンディション不調で欠場したので、M28mmF2.8に頑張ってもらうことにしました。
 
 

1.SMCペンタックス M28mmF3.5



SMCペンタックス M28mmF3.5 試写



ピクセル等倍画像 (部分)

あえて、開放で、レンズ先端から10cm程度まで寄りましたのでシャープネスが低下しています。でも、28mmF3.5のタクマーレンズのようにとろけるような描写とは行きません。等倍画像のシャープネスでは、α7RII に対して開放では限界かと思います。実用的には充分ですが、あまり楽しいところはありません。

このレンズの、最小絞りはF22です。

 

2.SMCペンタックス M28mmF2.8



MCペンタックス M28mmF2.8 試写


ピクセル等倍画像 (部分)
 
描写は、M28mmF3.5と区別できないほど似ています。しかし、開放では木洩れ日のコマ収差に気づきましたが、F5.6程度まで絞ると解消します。シャープネスはSMCタクマー28mmF3.5と同程度で、素直な描写も似ていますが、アウトフォーカス部の崩れ方はちょっと違うようです。

このレンズも、最小絞りはF22です。
 
 いずれも、屋内での半押しAFは、開放から程度までが実用的に半押しAFでもピント合わせができる範囲となるのは、スーパータクマー/SMCタクマー28mmF3.5と同様です。
 そもそもLM-EA7の繰り出し量が4.5mmもあるので、レンズのヘリコイドで加勢する必要はありません。いずれも絞り羽根は5枚ですので、ゴーストイメージは五角形になります。

 

このα7RII (FW Ver.4.00)とLM-EA7(FW Ver.6.0)での動作なので、記載内容が再現しない場合はご容赦ください。このレンズを取付ける中間アダプターは、Kマウントレンズなので YIYO K-Mマウントアダプターを使用しています。
 

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   更新日 : 2021・01・11.